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小学生の青い春② -サッカー部時代-

先日、小・中学時代の友人達と集まった。
ちょっと小さめな同窓会というとこだ。
その中で、小学時代のサッカー部での試合のビデオテープを
みんなで観た。
これはチームのメンバーの保護者がビデオカメラで
撮っておいてくれたものだ。
懐かしい映像だった。
そして、
熱い我々がそこにはいたー。

私は小学生の時、サッカー部に所属していた。
ポジションはゴールキーパー。
前も書いたが、キャプテン翼の若林君に憧れていたからだ(笑)
みんなでやる休み時間のサッカーでさえ、キーパーをしていた。
私達のチーム名は
『金島ハヤブサイレブン』
小学でサッカーをしていた人なら聞いた事のある名前かもしれない。
我々の2年先輩は全国大会に出場していたし、昔から結構強かった。
であるから、練習はとにかく厳しかった。
朝練1時間、夕方は3時間はやっていた。
帰るのは家が学校から5kmも離れていることもあって、
20時、遊びながら帰ると21時頃だった。
よくもまぁそんな時間まで親連中は心配もせず、
放っておいたものだと思う(笑)
時代といえばそれまでだが・・・。

ハヤブサイレブンは当時、1軍から4軍まであった。
だからレギュラー争いは激しかった。
私達の代になり、まず目標にしたのが県大会を優勝し、
夏に行われる全国大会出場だった。
我々は優勝候補・4強の一角だった。
一番の優勝候補はFC.邑楽。
予選12試合を全勝し、北毛地区を1位通過した後、
群馬大会決勝トーナメントが発表され、順当にいけば準々決勝で
そのFC.邑楽と当たることとなった。
我々は燃えた。
絶対勝つ!とみんなで誓った。

トーナメントが決まり、我々は打倒FC.邑楽を合言葉に鬼気迫る
練習を積んだ。
監督の後藤先生も熱い人で、それにつられ激しい練習をしていたので
仲間内で喧嘩になることもしばしばあった。
捻挫や突き指、出血は当たり前。
みんながみんな、必死だった。

県大会が始まった。
我々は順当に勝ち上がり、やはり勝ち上がってきたFC.邑楽と
準決勝進出を賭け、戦う事になった。

ここからはビデオテープに録画されていた映像を元に
書いてみたいと思う。

試合前の様子が映っている。
先生、選手、保護者、皆顔が強張っている。
誰も喋っていない。
開始直前になり、先生が作戦を話し始める。
最後に
『絶対勝つぞ!!』と言い、
皆がグラウンドに散る。
2チーム向かい合って試合前の礼をし、
我々はそれぞれのポジションに散った。
邑楽は円陣を組み、何やら言って最後に全員で3回手を叩き、
右手を天に上げ、声を揃えて『イ・チ・バ・ン!』と言った。
私は
-かっこつけてんじゃねえよ。勝つのは俺たちなんだよ
と密かに思っていた。
ちなみに我々の代は一切円陣は組まない。
理由はかっこつけてる感じがするから。
さっさとポジションに就く。
このビデオでもみんなが映っているが、
・・・どうでもいいけど早くしろよ
みたいな顔で映っている(笑)。
私も映ったが腕組みをして何やら見ていた。

FC.邑楽は我々より一回りでかい人間がたくさんいた。
というのも、我々のチームの学年を見れば、
6年7人、5年3人、4年1人だからだ。
センターフォワードは4年のスミ(あだ名)がやっていた。
しかし、こいつは点取り屋で4年とは思えない運動神経の持ち主だ。
相手はほとんどが6年だろう。
加えて彼らは複数の小学校から集まった混成チーム。
我々は一学年100人足らずの小さな金島小学校生のみで
作っているチーム。
だから余計負けたくなかった。

試合が始まった。
一進一退の攻防が続く。
保護者の声援が凄い(笑)
『いけぇー!オラーー!!』
『な~にやってんだよ!!』
『そこはおめぇだろうが!!』
激しい(笑)。
しかし当時はこれが普通だった。
何言われても何とも思わなかった。
保護者も真剣なのだ。
毎週日曜は練習試合や各種大会の為、必ず遠征していたので皆さん
休日返上で送迎をしてくれていた。
親も先生も選手も本当燃えに燃えていた。

開始から10分後。
邑楽に先取点を奪われる。
その後、積極的に攻めているが得点には結びつかない。
結局、0対1で前半を終了。
休憩中、先生が最後にこう言った。
『まずは追いつけ。2点目は絶対やるな。最後まで諦めるなよ』
黙って聞くハヤブサイレブン。

後半。
この辺から相手のボールキープが長い。
劣勢が続く。
地力の差が出てきたようにビデオには映る。
後半10分に2点目を奪われる。
見るからにガックリきている。
後半15分に3点目。
ここで先生は2人交代させた。
6年のカズとマモを4年2人に代えたのだ。
-諦めやがったな!
私は思った。
腹が立った。
何であの2人を交代させるんだよ。
カズとは家も近所で小1からいつも一緒だったので
余計頭にきた。
カズは自軍ベンチに帰らず、私達のゴール後ろに座り、
最後まで声を張り上げ応援していた。
カズは叫んでいた。
『まだ勝てるよ!まだ追いつけるよ!!』
私のすぐ後ろにいるわけだから私にはよく聞こえた。
-ちくしょう!ここで負けるんかよ・・・。
個人的には3点取られたのは初めてだった。
そして終了間際に4点目を入れられた。
試合終了のホイッスルが鳴った。
結局0対4で完敗だった。
負けた。
ボロ負けだ。
あれだけ練習したのに・・・。
悔しくて仕方がなかった。
しかし、結果は結果。
私達の全国大会出場は夢と消えた。
ビデオに映っているが、誰も一言も喋らず、保護者の方々が
『しょぼくれるな!』
と励ましていた。
私たちにとって初めての敗戦だった。


後日この続き、青い春③を書きますが、
やはり負けることで人間は成長するのだと思います。
空手編でも書きますが、負けたまま変わろうとしなければ
これは本当に負け犬でしょう。
大事なのは負けた経験をいかに今後に生かすか。
空手は自分一人・自分との戦いですから、こうした姿勢が非常に
重要になってくると思います。
自分の弱点・欠点に目を向け、それを正そうとするからこそ
成長するわけですから。
そして、負ける事で負けた人間の気持ちを理解出来るように
なること。
この精神が身に付けばいじめもなくなるでしょう。
私たちは常にやられた側の気持ちを把握し、行動しなければ
強くなる意味がありません。
空手をやる人間は事あるごとに空手を始めた時の
初心というものを振り返るべきだと思います。
強くなって慢心しては何にもなりません。
だから私は、あえて小学時代や昔の出来事をここに書くことで、
昔の心・気持ち・出来事を振り返り、皆さんにも思い出してもらって
その上で道場生・子供達に接していきたいし、接していただきたいと
思うのです。
大人(強者)が子供(弱者)の気持ちをより理解しようと努めれば
更なる素晴らしい関係が構築されるのではないでしょうか


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