ラーメン紀行 -大阪編ー
今回はラーメン紀行第2弾・大阪編をお送りします。
もう5~6年前になるだろうか。
全日本ウェイト制大会出場の為、毎年6月になると大阪に行っていた私。
土・日が試合になるので、その前日の金曜にセコンド方と大阪に
向かっていました。
大体15時頃大阪に着き、ホテルで一休みしてから皆で夕食を食べに
行くのが通例でした。
年度によって違いますが、私の階級は中量級(70kg~79.9kg)か
軽重量級(80.0kg~89.9kg)のどちらかの階級で出場していました。
しかしその年は怪我をしていた為、セコンドとして大阪に行きました。
『先輩、どこ食事行きますか?』
大阪・道頓堀を歩きながら入る店を探していた時、
仲の良い後輩達2~3人が聞いてきました。
「ラーメン。」
と答えると、またか・・・みたいな表情をする後輩たち。
聞くだけ損した、とでも言いたげだ。
まぁ選手もこの中にはいないし、ラーメンでもいいじゃない?
と、何とか皆を説得しラーメン店へ。
私がラーメンにこだわった理由は他にもあった。
群馬で道場生に
『○○のラーメン食べてみて下さい。すげえおいしいですから。
ほっぺが落ちますよ』
と聞かされていたからだ。
この使い古された言葉を恥ずかしげもなく言うのだから、
よっぽど旨いのだろう。
私達は言われたラーメン屋を見つけ入ってみた。
そこはチェーン店だった。
大丈夫か?と思ったが、ここまで来て入らないのも
ラーメン道に反するだろうと思い、とりあえず席に座った。
確か塩って言ってたな・・・。
私は、
・・・塩ラーメン大盛りと餃子とチャーハン、と
比較的長めの文章を厨房にいる店員に大声で告げたらあっさりと
『食券買って下さい』
と言われた。
笑う後輩。
『気が早すぎるんですよ、先輩は』とも言われた。
まぁ、確かに。
言われた通り食券を買い、席に着いた私は少し悪態をついた。
・・・大体よ、ラーメン屋で食券のところで旨いとこを俺は知らないね。
すると後輩は
『俺知ってますよ!東京の○○ラーメン。先輩、あのカップラーメンが
発売された時、言ってたじゃないですか。カップラーメンでこれだけ
旨いんだから、お店のは凄いんだろうな!って。俺行った事あるんすよ。
あそこ旨いっすよ。』
と言った。
あ、そう・・・。何でもいいや。
面倒臭くなった。
そうこうする内、ラーメンが来た。
見た感じは・・・美味しそうだ。
それではスープを一口。
・・・普通だ。
じゃあ麺だ。
・・・普通だな。
餃子ー普通。
チャーハンー普通。
全部普通だな、これ!
全部普通だぞ!!と後輩に言うと、
『何をそんなにびっくりされているんですか?たまには普通もありますよ。』
と言った。
なるほど・・・と思いながらも何か納得がいかない。大体ここは大阪だ。
私は言った。
・・・あのな、大阪に来てんだよ。大阪で普通のラーメン食ってどうする?
お前渋川でおおぎや食ってるのと訳が違うぞ。大阪には大阪の味があって
然りではないか。普通はいかん。普通ではいかんのだよ!
と言ってやった。
すると後輩は、
『先輩、大阪の味があるラーメンってどういう味ですか?』
と生意気に聞くから
知らん、と答えてやった。
でも、これをご覧になってる皆さんも思いませんか?
大阪で普通のラーメン食べても・・・ねぇ。
私のラーメン紀行の中でも唯一残念だったのが、この回だ。
私達は次の日の夜、串揚げのお店に行った。
凄く美味しかった。
ほっぺが落ちそうになった。
後輩は言った。
『先輩!大阪には大阪の味がありますね。』
・・・押忍。
おわり