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奇跡体験!アンビリーバボー!!

今回は高校生の時に行ったカッパピアでの話を
したいと思います。


ここでもう1度、確認。
館長日記はすべて実話です


当時、高校生だった私はむさ苦しい男ばっかりの友人10人くらいで
カッパピアに行ってみようということになりました。
動機はこの年齢でカッパピアは楽しめるのか?というもの。
かなり久しぶりだったので、意外な楽しさを期待しつつ
私達はカッパピアに向かいました。

カッパピアに到着し、何で遊ぶか皆で考えていた時です。
前方に一回転するジェットコースターが目に入りました。
小学生の時乗ったなぁ、などと考えながら皆にまずあれを乗ろうと
提案しました。
賛同したのは4人。
他の友人達は下で見ているとの事。
私達は乗り口に行き、座る場所をどこにするか考えました。
私は絶叫系が大好きなので、最後尾か最前列がよかったのですが、
前はもう人が乗っており、後ろはロープが貼ってあり、そこには
使用禁止と書かれていた為、やむなく最後尾から2番目の位置に
友人「よし(あだ名)」と座りました。
乗ってみて分かったのですが、とにかくマシンが古い!
錆びだらけだし。
2人で、これ大丈夫か?と本気で心配になった程です。
そしていよいよブザーがなり、出発となるようです。
頭の上から体を押さえるシートベルト?を手動で下ろし、
ロックをされスタートです。
ジェットコースターがカチャ・カチャ・と少しずつ上り始めました。
前を見れば2人の友人がもうすでにビビッて下を見ているではありませんか。
これのどこが怖いのだろう?怖いのは古さだけでしょ、と「よし」と
話していました。
そんな中、ジェットコースターはあっという間に上まで行き、
上った道を戻るように猛スピードで一気に下り始めました。
横を見れば「よし」は下を向き、両手で顔を覆っています。おかまか!
そのままコースターは一回転し、上方で静止した後、もう1度一回転し
乗り口に戻ってきました。
私はかなりの物足りなさを感じつつも(当たり前ですが)、コースターを後にし
皆で今度はプールの方へ行き、時間を潰しました。
この時、これから起こる恐怖など誰が想像出来たでしょう・・・。

お昼を回り、私達はいよいよ時間を潰せなくなっていました。
することがない・・・。
午後2時、我慢出来なくなった私達はカッパピアから撤退する事を
決定。
変な疲労感を感じながら、私達は出口へと向かいました。
途中、横に先程乗ったジェットコースターがあったので、
私は最後にもう1度乗ってくる、と皆に話しました。
このまま帰ってもつまらないので。
皆はじゃあ見ていると言い、聞けば「よし」が行くと言ったので
2人で行くことにしました。
乗り口に行くと、私達2人だけです。
寂しさを感じつつ、座席選びをしていました。
すると、先程は禁止になっていた最後尾の席が使用可になっているでは
ありませんか!
よっしゃ、じゃあ最後は1番後ろに乗ろう。
2人で最後尾に乗り込みました。
私達はまた手動で頭上からシートベルト?を下げ、
ロックを待ちました。しばらくして
ブーーッ!!
とブザーが鳴り、係のおっちゃんが
『スタートします。』
とアナウンスしたので、2人で何気にロックを確認しようと触ってみました。
「よし」のはロックががっちりと。
では私。
力を入れてやると、私のは
思いっっっきり動くではありませんか!
私のやつは持ち上げたら頭上までいってしまいました。
おいおいっ!!ちょっと待て!スタートしてる場合じゃないだろう!?
少しずつ動き始めたコースターの上で私はおっちゃんめがけて
両手でロックを上げ、ロックされてないことをアピールしました。
するとおっちゃんは
プィッ!
と顔を横に背けました。

ア・・、アンビリーバボーーーッ!!!!!!

なんでやねん!?
何故、見て見ぬフリを・・・。
両手を挙げロックを上げながら私はおっちゃんの横を過ぎて行きました・・。

私はもう1度思いました。
なんでやねん・・・!?

おんぼろジェットコースターは悪魔のような音をたて、動き続けています。
私はまだおっちゃんの事を考えていました。
・・・あのおっちゃん何考えとるんじゃ? 
ナゼにあの親父は見て見ぬフリをしたのだろう・・・?
ど近眼か?いや違うな、目に良さそうな物食べてそうだったし・・・。
首の発作か?違うな、そんなん聞いた事ないし・・・。
あの親父め~。何でこんな大ピンチの時にお前の事を
考えてなくちゃいけないのだ。
俺の人生の中で最後に見た人間をお前にはさせんぞ!
私は生きる術を猛回転で考え始めました。
今可能性の残っているのは2つ。

1、コースターの横にある点検用ハシゴに飛び移る

2、「よし」に私のロックを押さえてもらい、私は「よし」のロックに
何とか片腕を入れ、それをもう片方の腕でしっかりと掴んで
一か八か進む

私は5秒悩んだ挙句、2を選択しました。
1もコースターのスピードがまだ上がってないので
出来そうだったのですが、もし失敗したら落ちて死ぬなぁ、と思ったのです。
ハシゴの位置はそれほど微妙でした。
本当にもう時間がない。
コースターはあと僅かでフルスロットルで戻っていきそうです。
マジで焦りました。
「よし」のロックに手を入れてコースターのバックを待つ間、
様々な事が私の頭の中をよぎりました。

回転しながら落ちるかも・・・。
こんな恐ろしい絶叫マシンは今までなかった。
まさかカッパピアで出会うとは・・・。

コースターが前進を止めました。
いよいよ降下するようです。
私は「よし」に
しっかり押さえてくれ!
と最後の頼みをしました。
「よし」は私の顔を見ながら
『うん!!』
と頷きました。
次の瞬間、
コースターは一気に来たレールを全開も全開、フルスロットルで
降下し始めました。
この時ばかりは私も顔を上げてる事は出来ませんでした。
コースターはあっという間に1回転し、レールの上方で
一旦静止しました。
恐る恐る目を開けてみると、恐るべし高さに・・・。
こ、こわーーーーっ!!!
最後尾なのでなおさら高く感じました。
横をみれば「よし」が私のロックを押さえているはずのあの両手を
自分の顔に当て下をむいているではありませんか。
お、おかまかーーーっ!!
ここで一句、 

あなたの手
わたしのロックを
押さえなさい

って言ってる場合か。
とにかく、
あの光景は今でも忘れることはない。
衝撃映像でした。
静止してる時間(実際は1~2秒でしょう)が
どれほど長く感じたか・・・。
そして動き始めた悪魔のジェットコースター。
回転中は考える時間はなかった。
気付いたら乗り口に戻っていました。

生還した・・・。

ほんの何分かの出来事でしたが、
私達2人は極度に疲労困憊していました。
もう何も考えられませんでした。
やっとの思いで階段を降り下に行くと、友人達が。
そして、
『あれ、2回も乗って楽しい?』
とヤジられました。
うるさいけど言い返す気力もない。
「よし」と私は黙って歩き始めました。
その時、あの親父の事を思い出した。
一言言ってやろうともう1度乗り口に行くと
もうすでに違う係員がいました。
代わるの早いなぁ。
疲れきった私は最後尾のロック壊れてますよ、とだけ伝え
カッパピアを後にしました。
とにかく疲れてもうどうでもよかった。
あの親父の事も。
何でもいいや、生きてたし。
考えられるのは本当にそれだけだった。

帰りながら友人達に事情を話してみた。
すると、
『くだらない嘘は言っちゃいかんよ』
と全員から言われた。
あの「よし」でさえ、
『俺は疲れた。あれは夢か幻か』
と言った。
おいおい、どっちも現実じゃないだろう。

この話は結局最後まで信じてもらえなかった。
日頃俺は嘘などつかんのに。
多分、アンビリーバボーすぎて信じられないのだろう。
私も他の人がこんな事言ったら
またまた~、などと思うかも知れない。
でもこれは事実です。
本当に恐ろしい出来事でした。
あれ以来、私は絶叫系に乗れなくなったほど。
それにあれを越す絶叫マシンは皆無でしょう。
世界で1番の絶叫マシンはここ群馬にあったのです。
(もうありませんが・・・)
もう1度言います。
これは事実です。
そして、

真実は、あの親父が知っている・・・。

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