新ハンカチ王子
秋も深まってきましたが皆さんいかがお過ごしでしょうか?
空を見上げればもう冬が近いことを感じさせてくれます。
10月半ばというと私なんかは11月初めにある全日本選手権に向けて
稽古の追い込み真っ只中だったな、なんていうことを思い出します。
当時私は夜ランニングしてたものですから、ランニングの合間に
澄んだ冬空の星を見ながらよく休憩したものです。
冬は星が綺麗に見えますからね。
こんな事言うと何ですが、私は星が好きなんです。
あと月も。
風邪さえ引かなければずっと見ていたいくらいです。
そして月には絶対行きたい派です。
韮澤さんの言う通り本当に宇宙人がいたりして?
まぁそれはどうでもいいけど。
この辺の話はまた後日。
あまり書いてると寂しい男に感じてきたのでそろそろ本題に(笑)。
今回の主役は渋川A・R君、年長。
ここで確認。
館長日記ではイニシャルは山田太郎ならY・Tとしてますので
よろしくお願いします。
さてA・R君。
どんな道場生かと言いますと、とにかく気合が大きいしっかり者。
いつも大きな声で挨拶し、返事をし、気合を入れます。
もしかしたら誠真会で1番気合が大きいかも?
そして稽古では私をジッと見つめ集中してやっているので、
上達も良く、当てる部位などの理解力は立派の一言。
そんなしっかり者Rがした事とは・・・?
先日のことです。
大島で稽古をしていた時、休憩中Rが自分で持ってきていた飲み物を床に
こぼしました。
『先生こぼしちゃった』と言うので、なら自分のハンカチで拭きなさい、と
Rに拭かせました。
大島での稽古を終え、武道館に移動し次の稽古に備えていると
Rが今日2度目となる稽古にやってきました。
荷物を置きもう来ていた道場生達と遊び始めるR。
稽古開始まであと30分。
私は着替えをしに更衣室に行き戻ってくると、廊下でRが
お母さんの隣りで泣いているではありませんか!?
どうしたのですか?と聞くと、Rのお母さんが
『ハンカチが無いって泣いてるんです』
との事。
お母さんが
『今日持ってこなかったんじゃないの?』と聞けば
『持ってきたもん!』
と言ってオイオイ泣くR。
普段稽古では泣いたことが無いRがあまりにも泣いているので
あえて私は一旦離れ、道場に戻りました。
しばらくしてRが道場に戻ってきたが、まだ泣いている。
私が、大島で床拭いた後どうした?と尋ねると
『ここに入れた~(泣)』
とエナメルバッグの表面にあるポケットを指差した。
見ると確かに入ってない。
泣きながら何故か正座をしているR。
Rが泣き続けているので周りのみんなも心配して集まってきた。
横にいた子が
『大島で落としたんじゃない?』
R『うわぁぁ~(泣)』、
違う子が
『稽古終わってから木登りした時落としたんじゃない?』
R『うわぁぁ~(泣)』、
私が、
大島で落としたのなら先生が拾って持っててくれるよ!
R『うわぁぁ~(泣)』
どうしたら泣き止んでくれるかみんな考えていた時、Rは
大粒の涙を顔一杯に流しヒックヒック言いながらバッグのファスナーを開け、
おもむろにハンカチを取り出し顔を拭き始めた。
お・お・お・おい、ちょ・ちょっと待て!
それ何だそれ!?
R『・・・ハンカチ。』
ハンカチって!?何であるのよ?
R『・・・入ってた。』
そこ調べたんじゃないの?
R『・・・調べてない。あった。』
あった、ってお前。良く見ろよ(泣)
R『良く見たらあった、あはは(笑笑)』
泣いたカラスがもう笑った(古)。
彼は
『あったあったーー。あはは、あははー』
と叫びながら道場を飛び出していった。
一同呆然ー。
ハンカチの使い方は人それぞれ。
甲子園のハンカチ王子は汗を拭くために、
誠真会のハンカチ王子は涙を拭くために。
そして私は、
食事した後、口元を拭くために、
って欧米か!!
おしまい