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2011 W昇段審査

先日、冬季審査会を行いました。

今回は、渋川S井R太郎、館林K永K吾が昇段審査に挑みました。
審査後、先生方と話したのですが、今回の受審者の内容は
非常に良かったです。
上手くなってきました。
特に緑帯以上は移動・型が良かったです。
あとは組手でもう少し覇気を出せれば最高です。
白帯~黄帯も頑張っていました。
各帯に光る動作をする道場生が多く、今後を期待できる内容でした。


さて、昇段審査のR太郎とK吾。

R太郎はまだ黒帯のいない渋川道場を、ここまでずっと引っ張ってきました。
発足当時に入門したR太郎は自分より先輩がおらず、
どういう振る舞いで、どういう稽古姿勢でやっていけばいいのか、
非常に悩む事も多かったと思います。
私もR太郎には厳しく当たってきました。
お前が一番先輩なんだから!と他の道場では黒帯・茶帯がする事を
彼にはさせてきました。
大変だったと思います。
しかし、彼はやり遂げました。
重圧に耐えながら、文字通り歯を食いしばり、ここまでやってきました。
常々、R太郎には
「渋川の黒帯の扉はお前が開け」
と言い続けてきました。
そして、今回の昇段受審。
10人組手も完遂し、昇段成功となりました。

渋川初の黒帯誕生。

それがR太郎であったというのが、私は本当に嬉しいです。
よくぞ我慢した。
よく耐えた。
これから君の後に続く後輩も増えることでしょう。
何でも一番初めが一番辛い。
道を作ったR太郎の根性に敬意を表します。

館林K吾。
彼が入門したのは、まだ体育館で稽古をしている時でした。
一目見た瞬間、これは凄い!と思いました。
身体能力が抜群だったからです。
その時を私ははっきり覚えています。
これは楽しみな男が入ってきたと思ったものです。

彼は修得も早く、順調に帯を上げていったと思います。
太田にも毎週出稽古に来るその真面目な姿勢。
先輩の動作を盗もうとするその観察力。
姿勢は目を見張るものがありました。
しかし、彼にも弱点はあり、それを直す努力を課すことも
勿論ありました。
特に1級昇格後は、
「もっと覇気を出せ!そんな声じゃ昇段は絶対させない!」
と、彼も認めている気迫の物足りなさを指摘してきました。
前回の審査での筆記テストの自分の短所にも、
声が小さいこと。
と書いていたK吾。
人を引き付ける為にも覇気を出せ!と言ってきましたが、
ここにきて彼の弱点に対するアプローチが変わり、
ようやくK吾も本心から理解したな、というのが伝わる稽古を
するようになりました。
少年部では一番先輩な為、R太郎と同じく振舞いに注意をしながらの
稽古は、当たり前のようでなかなか難しいし厳しいもの。
それを立派に務めあげたK吾は動作は勿論、振舞いも昇段に
ふさわしいものと思います。

決して体の大きくない2人が昇段するまでに至ったというのは、
太田A井M己同様、非常に大きな事だと思います。
稽古は嘘をつかない、というのを彼らが証明していると思います。
今回の10人も重量級を相手にしての10人。
見ている以上に辛かったと思います。

始まる前に2人を呼びました。
緊張はしていましたが、いい顔をしていました。
そして、覇気のある10人組手。
基本から組手まで、完成度の高い昇段審査だったと思います。


最後の挨拶では、この1年の出来事がフラッシュバックし、
言葉に詰まってしまいました。
震災の被害を受け、いまだ出口の見えない方々に比べたら、
大した問題ではないのは分かっているのですが、
念頭に父が他界し、心に大きな穴があきました。
いつでも私の味方でいてくれた父。
後年は体調を崩し本当に辛かったと思うのですが、
結局最後まで一度の弱音を吐くことも無く、逝きました。
誤診の手術でそれまで病気とは全く無縁であった父が
嘘のように体調を崩したのが10年前。
それでも、
「自分の人生なんだから、何があっても文句を言うな」、とよく
言っていた父。
葬儀では皆様にご参列いただき、本当にありがとうございました。
皆様のおかげで気持ちを立て直す事が出来ました。

3月の震災。
震災の影響で稽古では大変なご迷惑をおかけしながら、
道場生・保護者皆様の温かいお言葉に、本当に救われました。
皆様のご理解とご支援無ければやれませんでした。
支えていただき、ただただ感謝するばかりです。
そして3月にN村Kが昇段に挑戦、9月にはM己が、
そして今回のK吾とR太郎。
誠真会でも初期のメンバーが昇段するまでに至ったんだなぁ、と
いうことがバーっと頭をよぎり、
今までの皆様への感謝と道場生の昇段が嬉しく、
喋ったら色々なものが溢れてしまいそうで、
詰まってしまい失礼いたしました。

今年の1年は、今までとはまた違う1年だったと実感しております。
皆様へのご恩返しは空手でしか返せませんが、
ご指導ご鞭撻賜りながらまた来年も頑張りたいと思います。

今年1年、本当にお世話になりました。

ありがとうございました。

そして、昇段昇級審査会に出た全ての道場生の皆さん、
お疲れ様でした。

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